パーティに行った。

 以前勤めていた大分県の済生会日田病院の救急ユニット開設10周年記念パーティがあって、久方ぶりに日田に行ってきました。もう10年経つのか、と過ぎ去った時間を思いやったもんです。まあ、同窓会のようなもんで、懐かしいお顔ばかりで、と言っても、10年かそこらではあんまり変わらんもんで、皆さん少おし太ったり、痩せたり(痩せた方はあまりいなかったが)、白髪が増えたり、婦人公論ど真ん中になっておいでだったり、まあ基本的におかわりないわけだ。救急ユニットというのは救急ユニットなので、外来で緊急入院が必要な患者さんをまず受け入れて治療するユニットなんですな。当然忙しい。当然激しい。当然楽じゃない。そうすると、そこで働いているもの同志はなんだか、戦友みたいになって、親密になってくるもんなんですな。だから、久しぶりに会って五分も経たないうちに元の間柄が湧出してくるわけです。良かったね。いいパーティでした。そりゃ、医療の現場はイロイロ矛盾や限界やヤルセナサがあるわけで、今もきっとユニットの中はそれらのごった煮のような状態でしょう。でも、それなりにやらなきゃならないのよ。ボクらはそうしてきたし、カレら、カノジョらはこれからもそうするだろう。ワイワイガヤガヤの笑顔の陰にいっぱいに張った洗面器のような緊張がふっと見えて、ボクにはそんな眼差しの方が心底懐かしかったね。いい仲間と仕事していたもんです。

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コメント: 3
  • #1

    瑠璃 (火曜日, 11 6月 2013 16:50)

    覚悟を持って医療に携わる方を尊敬します。
    先生が主治医で、大変心強いです。

  • #2

    ヒラタミチヒコ (日曜日, 16 6月 2013 23:38)

    いやいや、そんなごたいそうなもんじゃないのよ。普通の弱い人間です。

  • #3

    瑠璃 (月曜日, 17 6月 2013 20:12)

    神様じゃなくて、「弱い人間」だから信頼出来るのです。