『素数の音楽』なる本を読んだ。

 ボクは数字、計算、数学が苦手と言うより、からきしダメで、二次方程式すら危ういのだけれども、この「素数の音楽」という本をとうとう読んでしまったのです。

平田ペインクリニック

 1月かかって読み終えた。さっぱり分からなかった。皆目、平易な説明も何が平易なのかさえ分からないレベルで、「驚くべきことに・・」とか言うフレーズも何が「驚くべきなのか」さっぱり分からないままに、読了してしまった。
 で、面白くなかったろうと言われると、サニアラズ。これが結構面白かったんだ。中心的なキーワードである『リーマンの予想』が素数に関するもんだと言うことは分かったが、内容は全くわからん。したがって、その予想を証明すべく数学者達が苦闘する物語も本当の雰囲気は分からずじまい。ただ、素数の問題がとてつもなく、複雑で、しかも、数学という非実際的な世界にとどまらず、セキュリティの原則を担保しているとか、量子力学の最先端の問題とリンクしているなどという内容・内実は全く分からないのに、『スゲー』と思いながら。で、この本のスゴサは、この『スゲー』と読者を思わせ続けられる書き手の筆力にあると思った次第。

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コメント: 1
  • #1

    トール (月曜日, 18 11月 2013 23:13)

    面白そうな本ですね!!
    私は先生以上に(先生は理科系、私は文系)数学苦手ですが、その数学の世界や感覚を文字に表現してくれる書物は大好きです。
    もう絶版になって久しいですが、日本のSF作家で玉川大学の工学部教授でもあった石原藤夫(漢字が違うかも・・・)氏のSFは数学や物理学や相対論をSFにして楽しく読ませてくれるのです。その一つに「宇宙船オロモルフ号の冒険」というのがありますが、これがも~~~!完全に数学の世界の話で、面白いけど、なにが面白いのかと言われると、よくわからないところが面白いとしか言えないSF小説でした。