12月です。

 今日から12月。マイトシマイトシこんなことばかり言っている。早いもんだ。いい加減,この「早いもんだ。」という自然現象を覚えなければならないね。

 それにしても早い。時間の流れ、地球の飛ぶスピード、そんなものとは別の何か違う物理量が我々の中に行き来しているのではないか。

 そんな早さについて行けず,長者原のコスモスたちは先週まで「まだ咲いているもんね。」的に揺れていたが、今朝は「はい、モウサイナラ、また来年ね。」とバタバタと店じまいである。傍らに並ぶ銀杏の並木も、黄色の葉っぱを脱ぐように散らしてほとんど裸に近くなった。

 昨日、キルケゴールについての話を聴いたけれど、生誕200年なんだと。あの栄養失調のような姿がどこそこに載っている思想家はヨーロッパの北の方でやはり「もう12月だなあ。」なんて思っていたのかね。「単独者」をかって乗せていた地球が今日も回る。太陽の周りを200回ほど回ったこの星は今日、我らを乗せてクルクル回る。地の喧噪も、おそらく宇宙では無音に等しい。



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コメント: 1
  • #1

    オタッキー (木曜日, 04 12月 2014 15:11)

     ヨーロッパ北部は6月でもタンポポ咲く寒さ、9月には秋色日暮れ。暗い季節が長く、自ずから思弁的になります。
     その論理思考が外に向かえば、システム設計や工学アイディアに結実します。
     問題は、思弁が内に向かい、さらに内に向かった場合です。
     人間はヤワにできているので、鋭利な論理を当てると血が出ます。

     私のモットーは「自分に甘く」です。
     できる時に、できることをする。
     これしか思いつきません。

     素晴らしい貴殿の韻文世界の後に、散文的ぼやきで失礼しました。