日本東洋医学会という集まりがあって、富山に行ってきた。小松空港まで飛んで、金沢から北陸新幹線にちょっと乗るルートで、夜7時頃富山着。福岡を3時に出たんだから早いもんだ。
富山は梅雨だというのに、晴れ上がって真夏の雰囲気だった。ホテルから学会場までの道の途中に小さな川があって、流れに沿って遊歩道が整備されていた。万葉集の一首を刻した石碑があったり、彫刻が置いてあったり、なかなか雰囲気のいい道だったんで、学会の最終日、朝早く起きてその遊歩道をずんずん歩いてみた。地理も何にも分からないけど、行けるとこまで行ってやれ、で、ずんずん歩いた。桜の季節にはさぞかしきれいだろうといった桜並木があったり、殿様とその愛妾との悲劇があったと言う場所があったり、結構退屈せずに歩いた。
松川というその川は神通川という大きな川に流れ込んでいて、僕はその連結点を通って神通川の河畔にたどり着いた。狭い土手の道からだだっ広い河畔の空間にぽいと放り出されたようだった。その広々とした河畔にはグランドゴルフ場があったり、夏には水を引いて子供たちが遊べるような自然プール付き公園があったりして、雲ひとつない空の下で僕は手足がえらく自由になったような気分だった。帰らないと、福岡に帰れないから、仕方なく帰路についたけれど、半日くらいそこいらに寝っ転がって、空を眺めていたい気分だった。
学会もなんだか面白くなくて、長旅にも疲れて、なんだかなあ、と思っていたけれど、この散歩は良かったね。
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