漢方Q&A

Q:漢方薬って飲んだことないんですが、西洋薬と同じようなものですか?

西洋薬は一つの症状を治療する薬です。病気の原因が明確であり、有効な新薬や手術法が開発されている場合に最大の効果を発揮します。
一方、漢方薬は体全体を診断し、その人の病気、症状に合った処方を行い、人間に備わる治癒力を向上させ、体全体から病気、症状を治す事を得意とします。

Q:漢方薬って値段が高いってイメージなんですが?

昭和51年にエキス剤が保険適応になって以来、現在では148種類の漢方薬が健康保険適用の対象になっています。なじみのあるほとんどの病気に対応していると言えるでしょう。ただ、一般薬局で買う漢方薬は、健康保険がききません。

Q:漢方薬って長い間飲まないと効き目がないんですよね?

病気にもよりますが通常は服用を始めて2、3日で体に何らかの変化が現れてきますが、慢性病など長期に渡る病気の場合は、飲み始めて1年ぐらいしてから体調に変化が現れてくる場合もあります。
しかし、風邪のときに飲むことが多い葛根湯(かっこんとう)のように、飲んでからすぐに効くタイプの漢方薬もありますから、漢方薬は長く飲まないと効き目がないとは一概にはいえません。

Q:副作用などありませんか?

漢方薬を構成する生薬は、すべて天然の植物や鉱物などをもとにしています。したがって、一般的には副作用の発生頻度や程度は化学物質を使った西洋薬より小さいといえます。
しかし、まったくおきないというわけではありません。
いずれにしても漢方薬を飲んだときに、下痢、腹痛、胃もたれなど不快な症状が出たときは服用を止めて、医師に相談することが大切です。

Q:アレルギー体質なんですが?

アレルギーとは、体の過剰な免疫反応のことを言います。体に侵入した成分(物質)を異物と見なし、体外へ排除しようとしたときなどに起こります。
基本的には問題ありませんが、アレルギーがある方は必ず事前に医師に相談してください。