こんな時は

生理痛

ときには寝込むほどひどく、病気ではないと言いながら、女性にとって大変な問題、生理痛。通常は一般的な痛み止めをそのつど早めに服用することで、痛みを鎮めていきます。しかし、その痛み止めがだんだん効かなくなったり、痛み止めのために胃が悪くなったりと、これだけですべてが解決するわけでもないようです。
 漢方薬を使うと、それまでなかなかすっきりしなかった生理痛が軽くなったり、起きなくなったりと、喜ばれることがしばしばです。
 女性の月経はホルモンバランスによってとても精密にコントロールされています。ですから、ホルモンの分泌が生理の開始を中心にどのように変化するかを考えながら、その方が本来持っている体質にあわせて、漢方薬を選んでいきます。
 多いパターンは、生理開始前から起きてくる頭痛や腰痛、腹痛などの場合に、普段からその方の体質に合った漢方薬を飲んでいただいておいて、生理前1週間ぐらいから、利水剤と言われる漢方薬をあわせて服用していただく、というものです。生理前には体の水分を貯留させようとする方向のホルモンが動きますので、それが痛みの原因となっていることが多いのです。そこを行きすぎないように、漢方薬で調整するのです。
 生理痛なら、どのような体質の方でも痛み止めで鎮痛を、という考え方は漢方からみると少々乱暴にさえ見えます。あくまでその方の体質と、なぜ生理に関係して痛みが出てくるのかを見極めて、それに沿った漢方薬を選ぶことが、この種の痛みを鎮める要点ではないかと思っています。

平田ペインクリニックでは、漢方医学と西洋医学の双方の医学を併用して診療を行っています。どちらかに偏ることなく、患者さんにとって最も良いと思われる方法を選んで、治療を行います。質問やご不明な点はいつでもお問い合わせください。
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